事業・製品

L-HPC®

L-HPC®

L-HPC®(低置換度ヒドロキシプロピルセルロース)

L-HPC®は低置換度のヒドロキシプロピルセルロースで、極めて少量のヒドロキシプロポキシ基(MS*=0.2~0.4)をグルコース環に導入したものです。一般のヒドロキシプロピルセルロース(HPC)は MS*=3 で、水溶性およびアルコール可溶性ですが、 L-HPC®は、水に不溶で膨潤する性質があります。
L-HPC®は、1977年に認可され固形製剤の主に崩壊剤として使用され、その後、日本薬局方(1986年)、アメリカのNF(1990年)に収載されました。 薬物と相互作用が少ないため、安定性に優れた製剤設計に有用な医薬品添加剤です。
結合性・崩壊性に優れ、流動性の良好なNBDシリーズは、従来製品と化学的性質は同一ですが、粉体の形状を改良したものです。結合性に優れる崩壊剤として、乾式直打、湿式造粒、口腔内崩壊錠等にお使いいただけます。

MS*: モル置換度

L-HPC® 崩壊剤,結合剤

(日本薬局方 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース)


LHシリーズ

品種粒子形態特徴ヒドロキシプロポキシ基(%)平均粒子径(μm)90 %積算粒子径(μm)適応用途
LH-11長繊維状キャッピング
抑制効果大
1155175直打、湿式造粒
(キャッピング防止)
LH-21やや繊維状標準品1145135直打、湿式造粒
(代表品種)
LH-22やや繊維状高膨潤速度845135直打、湿式造粒
(薬物によって崩壊性改善)
LH-B1非繊維状
(重質)
高膨潤力1155125流動層造粒、直打高添加
LH-31微粉高成形性112070押出造粒、レイヤリング
LH-32微粉高成形性82070押出造粒、レイヤリング

NBDシリーズ

品種粒子形態特徴ヒドロキシプロポキシ基(%)平均粒子径(μm)90 %積算粒子径(μm)適応用途
NBD-022短繊維状
(均一)
高膨潤速度845100口腔内速崩壊錠、
直打
NBD-021短繊維状
(均一)
標準品1145100直打、湿式造粒
NBD-020短繊維状
(均一)
高成形性1445100湿式造粒


※ 各品種の代表的な値であり、規格値ではありません。