Shin-Etsu AQOAT®

Shin-Etsu AQOAT®
(ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル)
Shin-Etsu AQOAT®(ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル)は、信越化学により開発された水系腸溶コーティング剤です。医薬品添加剤として、1987年に最初に日本で認可され、2005年にはNFに、2012年には日本薬局方、2024年よりEPに収載されております。
Shin-Etsu AQOAT®はマルチなコーティング方法を利用でき、水系コーティング(可塑剤にクエン酸トリエチルを用いて水分散液を固形製剤にスプレーする方法)、無溶媒コーティング(乾式コーティング)、有機溶媒系コーティング、アンモニア中和コーティング等が可能です。
また、Shin-Etsu AQOAT®は熱可塑性を有し、近年では難溶性薬物の固体分散体に応用されています。
Shin-Etsu AQOAT® 腸溶性コーティング剤 (水系および溶剤系コーティング)
日本薬局方 ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル
形状 | 微粉* | 中間粒度** | 粒状 | |
---|---|---|---|---|
pH 溶解性 | ≧5.5 | AS-LF | AS-LMP | AS-LG |
≧6.0 | AS-MF | AS-MMP | AS-MG | |
≧6.5 | AS-HF | AS-HMP | AS-HG | |
主な用途 | 水系コーティング | 固体分散体(HME) | 溶剤系コーティング 固体分散体(SD) |
* レーザー回折法による測定で、平均粒子径10μm以下、90%積算粒子径20μm以下
** レーザー回折法による測定で、平均粒子径70μm以上300μm以下
HME: 加熱溶融押出法(Hot Melt Extrusion), SD: スプレードライ法(Spray Dry)