PVA
PVA(ポリビニルアルコール)は最も知られている水溶性合成ポリマーの一つです。
PVA(ポリビニルアルコール)一分子に親水性グループも疎水性グループもあります。
PVA(ポリビニルアルコール)フィルムがガスバリア性に優れているので、PVAはガスバリア、苦味マスキングと防湿コーティングに適用できます。
PVA(ポリビニルアルコール)が接着力に優れているので、湿式造粒の結合剤に適用できます。
PVA(ポリビニルアルコール)は固体分散体の製造に適用できます(溶融押出)。
Structure of PVA


PVA品質基準
PE-05JPS&PE-05JPの品質基準
試験項目 | 品質基準 | 試験法 |
---|---|---|
鹸化度(mol%) | 85.0~89.0 | JPE, USP, EP |
粘度(4%、水溶液)(mPa•s) | 4.6~6.0 | JPE, USP, EP |
pH(4%, 水溶液) | 5.0~6.5 | JPE, USP, EP |
PE-05JPSとPE-05JPの区別はただ粒子径が異なるところです。
弊社のPVAは三極薬局方の品質基準を満たしています。
アメリカDMF番号:30236
GAB*証明書番号:GAB0180031
CDE登録番号:F20190000286(経口投与)
*GAB:日本医薬品添加剤gmp自主基準審査会監査後に発行
PVAのフィルムコーティングへの適用
PVAはガスバリア性に優れているので、PVAコーティングは錠剤に多様な機能を付与できます。
PVAに10%-30%のアンチブロッキング剤を入れることでスプレースピードを上げることができます。
PVAにタルクを入れることで、防湿能力を高めることができます。
錠剤が水分を吸収することにより膨張しても、PVA がフレキシビリティ―を有するので、フィルムが割れません。
PVA は防湿性に優れています。タルクと一緒に配合することで防水機能を高めることができます。
PVAの造粒結合剤としての応用
PVAが結合性と接着性に優れているので、錠剤の結合剤として錠剤の硬度を高め、摩損度を低減することができます。
PVAを使って製造される錠剤は他の錠剤より硬度が高いです。
PVAのアンチキャッピング性
PVPと比べ、PVAが接着性に優れていて、キャッピングを効果的に低減することができます。
PVAの溶融押出の担体への適用
PVAが溶融押出の担体として使われ始まりました。
溶融押出条件
試料番号 | 1 | 2 |
---|---|---|
ポリビニルアルコール(PE-05JPS)(wt%) | 80 | 67 |
ソルビトール(wt%) | 0 | 13 |
イトラコナゾール(wt%) | 20 | 20 |
総計(wt%) | 100 | 100 |
押出温度(°C)※ | 200 | 170 |
押出速度(rpm) | 100 | 100 |
押出時間(min.) | 5 | 5 |
※設備: Minilab III (Thermo Fisher Scientific Haake)
溶出测试
PVA を溶融押出の担体として使うことでイトラコナゾールの溶出を改善できます。